昨年の東京モーターショーで発表されるや大きな話題となり、12月1日に発売が開始となったZ900RS。発売日が告知されると同時に予約が殺到し、日本のみならず北米やヨーロッパでも同様の状況。これは〝カワサキZ〞というブランドの魅力が洋の東西を問わず、世界のモーターサイクルマニアのハートに深く刻まれていることの証だろう。
同時に、市場の縮小ばかりが語られ明るい話題の少ない我が国のモーターサイクルシーンにおいて、久しぶりの朗報でもある。しかし。
白状しよう。
発表されて話題になった当初から、このバイクに関して俺は懐疑的だった。
所詮現行車をそれっぽく仕立てただけじゃないのか。
売れまくって注文してもずいぶん待つらしい。2018年の予約はもう終了、でもブラックなら即納らしい等々の噂話を聞き、やっぱり火の玉タンクが売れてるだけじゃん、ルックス重視のブランド復刻商法はカワサキらしくない、などと思っていた。
実際エンジンに火を入れる瞬間までは。